ブランド紹介

狼火とモノづくり

狼火のビジョンは、生まれ育った愛知県東三河とその周辺地域で代々受け継がれてきた技法で作られる伝統生地と何百年も続く地元の祭り文化を「残す、伝える、つなげる」こと。

このビジョンを達成するために、私たちのできることは、地域の伝統生地と祭り文化が忘れられないために、多くの人の生活に馴染んだデザインの「かばん」することで「残し」、使い手と生地の職人さんや祭りの歴史などの知識を共有することで「伝え」、未来に「つなぐ」。「残す、伝える、つなぐ」を毎日が祭りのように「ワクワクドキドキ」しながら、その感情を楽しんでくれる狼火の群れの仲間を増やしていく、こと。

これを達成するために、日々色々なことを考えながらモノづくりをしています。

狼火というブランドについて

狼火‐Rhobii‐は愛知県豊橋市が発祥といわれる手筒花火からインスパイアされた「凛‐ RIN」「熱‐NETSU」「弾‐DAN」のテーマで3兄弟妹が創るかばんのブランドです。
一年に一度しか訪れない地元のお祭りの日は、台物が町を練り歩き、夜になると手筒花火を奉納し、子供から大人まで多くの人が興奮して人と人とが繋がり特別な感情が駆け巡ります。
手筒花火の「凛‐RIN」「熱‐NETSU」「弾‐DAN」の感情を独自の感性で3兄弟妹のクリエーターが「先代から培った祭り衣装の縫製技術」を使いながら表現しています。
狼火‐Rhobii‐のモットーは「毎日を祭りのように生きろ!」 手筒花火奉納の時に着られる伴天に使われる「三河木綿・刺し子」生地をメインに「注染手ぬぐい」や木綿の「伴天生地」など三河や遠州地方で織られ、染められている生地にこだわって、デザインから縫製までの全ての工程を祭りのように楽しく、常に興奮を忘れることなく豊橋の工房でユニークなかばんを一つ一つ製作しています。
狼火‐Rhobii‐のかばんが「わっしょい!」の言葉のように、人と人との輪(わ)を背負い、話(わ)を広げ、笑(わ)を増やす存在になって、使い手にも祭りの一部を持ち歩いている気分を味わってもらえるように、そんなことを思い浮かべながら。

デザイナーと祭包

狼火のかばんがつくられるまで

【手包花火(てづつはなび)‐3兄弟妹の手筒花火のようなこだわり】
手筒花火の最大の特徴は、毎年揚げ手が自分が揚げる花火を一から作ること。自ら手筒花火に適した形状と年齢の竹を取りに行き、寸法に合わせて切って縄を巻き、火薬を詰め込む。代々受け継がれてきた工程を一つ一つ丁寧に、仲間との信頼関係を築きながら完成させます。
狼火‐Rhobii‐のモノづくりも、手筒花火を作る工程に似ています。デザインの工程では自ら形状と機能性を考えて、地場産の刺し子生地や注染手ぬぐいの良さを活かしたかばんのアイデアを形にしていきます。製造の工程では、兄弟妹3人がそれぞれの持ち場で信頼関係の下、裁断・縫製・仕上げまで、一つ一つ火薬を詰めるように手作業で丁寧に作り上げていきます。

伝統生地を使うこと

間瀬織布工場のかばん・小物に使用されている生地の種類は主に2 種類。それぞれに違った特性と風合いを活かした商品を製作しています。
「三河木綿・刺し子」黒糸を刺しながら織られるユニークな風合いを持つ刺し子織りの生地は古くから三河地方で生産されている丈夫で厚みのある木綿生地です。丈夫な点に加え水を吸収しやすく燃えにくくなるため江戸時代から消防伴天の素材として使われたり、愛知県三河地方では手筒花火を揚げる際に着用する祭り伴天の素材として使われています。その昔、白地の生地に黒糸を刺したらカッコイイんじゃないかという粋な考えから織り始められたともいわれ、個性ある表情が特徴の生地です。
「注染手ぬぐい」細い糸を使って織られた柔らかな質感と滑らかな手触りが特徴の特岡生地を使用しています。浴衣生地にも使われる高級晒生地です。吸湿性に優れ汗や水分を程よく吸収しすばやく乾きます。当社の社名を角文字にして総柄で染め上げた生地が印象的で祭り小物をはじめバッグや小物に加工しています。注染染めの手ぬぐいで使い込むにつれ色が落ち着き、色の変化を楽しむこともできます。